住む人の快適をカタチに。“家事の面倒くさい”を解決する家づくり

株式会社春日工務店

春日町東中にある春日工務店は、夏は涼しく冬は暖かい、人が快適さを感じる最適な室内環境を整えた省エネの家づくりをしています。そして、もうひとつの特徴は女性設計士のいる工務店です。女性目線での設計が得意なので、スムーズな家事動線や快適な暮らし心地を重視した家づくりを提案してくれます。その名も、「家事ラク室」。一体どんな家なのか、丹波市内のあるおうちの例をあげてご紹介しましょう。

計算しつくされた動線

「家事ラク室」は、高性能住宅が基本になっています。

湿度調整されたつくりなので湿気が少なく、家の中でも洗濯物が乾きやすい。

「とはいえ、リビングや廊下に干すのは、“快適空間“とはいえませんよね」と専務の荻野斗志貴さん。

そこで考案されたのが、「洗う・干す・たたむ・しまう」がひと部屋で完結できてしまう家づくり、「家事ラク室」です(平成28年に商標登録済)。

では、実例を見てみましょう。今回ご紹介するおうちの「家事ラク室」の特徴は、なんといってもキッチンから風呂場までが一直線の家事動線(図内①)。

キッチン、洗濯機のある「家事ラク室」、風呂場までがウォークスルーなので、料理中に洗濯機を回したりお風呂上がりの子どもたちの様子を見たりといった日常の家事がスムーズに行えます。

そして、来客用と家族用の玄関を分けた玄関回りの動線(図内②)では、家族用の玄関に靴をポンと置くだけの棚を設置。人目を気にしていちいち靴箱にしまう手間が省けるので、靴の脱ぎ着も片付けも楽ちん。子どもたちも自分でしまってくれるようになったのだとか。

洗って干してしまう…。面倒が多い洗濯周りを1カ所にぎゅっと

「家事ラク室」には、洗濯物を干すための昇降式の物干し竿が取り付けられています。使うときにだけ物干し竿を降ろし、使わないときはしまえるので場所とらず。

また、待機中のハンガーや翌日着る予定の服などをかけておける作り付けのパイプも設置。用途に応じて使い分けできます。

春日工務店が手がける住宅は、個々の部屋に冷暖房を設置するのではなく、家全体が全館空調になっているので、洗濯物を干す「家事ラク室」にも除湿器を置く必要はないのだとか。夜洗って干しておくと、朝にはほとんど乾いているといいます。うらやましい…。

「家事ラク室」には、家族の衣類がしまえるウォークインクローゼットも設置されていました。乾いた洗濯物を取り入れたり、たたんだり、そして個々の部屋に運ぶ手間も必要ないだなんて…。家事にかかる時間が大幅にカットされ、暮らしにゆとりが持てそう。

タオルや下着、パジャマなどは、風呂場から出てすぐの場所に設置された棚に入れます。つまり、入浴時に、わざわざ寝室に下着とパジャマ、別の部屋にタオルを取りに行って…という“お風呂の準備”をしなくていいんです。

こちらの施主さんは、「うちは共働きなので、夜に洗濯物を干せるというのはとてもうれしい。朝の時間に余裕がうまれました」と、「家事ラク室」のメリットを語ります。

30年以上住み続けてもらう家づくりを目指す

春日工務店は、宮大工だった荻野斗志貴さんの曾祖父のあと、祖父が創業した三代続く老舗。地元密着型なので、新築、リフォーム、その後のメンテナンスなど家づくりをトータルでサポートします。「お客さまに呼ばれてすぐ対応できるのがうちの強み」と、荻野斗志貴さんは言います。

同社の断熱材は、断熱性能が高くて湿気にも強く、劣化しにくいとのこと。「なので、性能がより高いんです。うちは、いくらお願いされても、性能のしっかりしていない家は建てません」と、目に見えない部分の重要性を熱く語ってくれました。

また、断熱材が家中を包むので、空気が逃げにくくなって効果的に循環し、家の中の温度差が減るのでヒートショックのリスクも軽減されるのだとか。

こういった機能性の高い住宅は、最初のイニシャルコストはかかりますが、住み始めてからのランニングコストが抑えられるのが特徴。春日工務店は、一世代30年で終わる住宅ではなく、二世代、三世代にもわたって住み続けてもらえるような、人やペットが長く快適に過ごせる住まいづくりを目指しています。

春日工務店が手がける住宅は、気密性が高いので、花粉やPM2.5などの微粒子が家のなかに入りにくく、アレルギー改善にも期待できるという人もいるそうです。「家事ラク室」の企画・設計に携わる設計士の足立公香さんは、「私もアレルギー持ちですが、ここで建ててもらってから、家が快適すぎて、早く家に帰りたくなります」と、笑います。

住む人の夢や思い描くライフスタイルをどう形にするか、「お客様の希望を叶えるのが私たちの第一の仕事」と、お二人は口を揃えます。なお、同社にはモデルハウスの用意はありませんが、施工例を見てみたいという方に向けて、「住んでるおうち個別見学会」を実施しているそう。おうちのなかを見せてもらえるほか、実際に住んでいる方に、暮らし心地の感想やランニングコストの話などを聞くことができます。要予約なので、まずは問合せを。

 

<注意事項>

  • 新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、店内でのマスク着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンス等に配慮しています。ご協力をお願いいたします。
  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更、消費税率変更に伴う金額の改定などが発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。